千葉ゼルバ 頭のなか

なぜ千葉ゼルバのトレーナーとして在籍しているのか?

僕が『人生の教科書』として愛読している書籍。

これ以上の良書はないと思うんだけどな。

リレントレス 結果を出す人の13の法則
ティム グローバー シャリ レサー ウェンク
スタジオタッククリエイティブ
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中には、こんなことが書かれています。

最初から上に立っていると、下の方で経験し損なったことを決して理解できないだろう。

郵便配達、深夜のレストランの掃除、そして体育器具の修理の仕事から這い上がってきた人間ほど、あらゆるものがどう機能するのかを知り、何故そうなのか、そして壊れたらどう直すべきなのかを知るのだ。このような人間ほど出世するための苦労を理解しているため、長く生き残ることができ、価値と影響力を持つものだ。

多くの人は階段を登らずにエレベーターを探している。簡単な道を歩みたいのだ。人は運動と食事制限が厳しすぎるためにダイエットを諦めたりする。仕事の量が増えすぎることから出世を諦める人もいる。プロになってもコーチが厳しすぎるためにプレイしなくない選手すらいる。不快なことを避けたいがために近道を探し、その道すらもないと分かったら諦めるのだ。

(中略)

クリーナー(この本でいう「本当の成功者」みたいなひと)は目先のことに満足せず、長期的な結果を求めて自己投資する。自分に正直に問いかけて欲しい。自分が本当に欲しているものを得るためには、何を犠牲にしなければならないだろうか?

(中略)

それでは次の質問に答えて欲しい。「犠牲にして手に入れたいものは何だ?」。

もしこの2つの質問の答えが釣り合っていなければ、あなたはそれほど頑張りたいとは思っていないのだろう。

Vリーグにはプレミア、チャレンジⅠ、チャレンジⅡという3階層のリーグが存在しています。JリーグでいうJ1、J2、J3みたいな感じで。

千葉セルバはチャレンジリーグⅡに所属しています。

現時点では、仮に今シーズンリーグで優勝したとしてもチャレンジⅠに昇格することはできないです。

なぜなら、千葉ゼルバはVリーグ「準加盟」のチームだからです。

正式加盟をしていないチームは昇格ができないという規定がある以上、優勝しても上にはいけない。

それでも優勝を目指す姿勢を崩さないのが、このチームのいいところです。

 

なぜ正式に加盟ができていないのか?

答えは単純で、「資金力」が足りないからです。

千葉セルバの選手としてバレーボールをしてお金をもらって生活している選手は「0」です。

みんな他に仕事を持っていて、それぞれの仕事が終わった後に練習・トレーニングです。

ゼルバとして集まれる練習は週に1回だけ。あとは各選手がもともと所属していたクラブチームの練習時間を借りて練習したり、ゲームの相手してもらったりと、選手は本当にいろいろ考えながらやっています。

リーグ戦が始まれば、会社から休みもらって遠征行って、おわったらとんぼ返りでまた仕事して遠征行って、の繰り返しを11月から2月末までほぼ毎週続けることになります。

 

こうしたことを「しなくてもいい苦労」と捉える人もいるかもしれません。

ただ、個人的にはこれがあるからこそゼルバにまだいる、という感覚です。

チームでトレーナーをしている人の中で、いったい何人のトレーナーがチーム宣伝やスポンサー様との交流を積極的に行っている人がいるでしょうか?

もしかしたらいるかもしれないけど、少なくとも僕の知り合いのトレーナーさんの中にはいません。

千葉ゼルバのトレーナーである僕しかできない経験を、僕はできています。

給料でも報酬でもなく、「売上」を得ることを考えながら活動している人がどれだけいるでしょうか?

 

もちろんこのままチームの資金力がいつまでも続かない状況が続いてしまっては困ります。家族いるんで。

ただ、そこにたどりつくまでの過程に関わることができる、というのはなかなかよそではできないこと。

いろいろ言われることもありますが、理解してくれない人に理解を求めるつもりもないです。

ちゃんと生活できるだけのお金は別で稼いでるんだし、他人にどうこういわれることじゃないですから。

 

さっきの引用にもあるように、こんな状況下のチームで選手やスタッフを続けようなんて思う人はなかなかいません。

それでも、千葉ゼルバには15名の選手が在籍し、来るリーグ戦にむけて練習を積み重ねています。

もちろん勝つために。

運営スタッフの方々は、自らの仕事の合間を縫って、広告宣伝活動、スポンサー獲得に奮闘してくれています。

そして、まだこれからのチームに手を差し伸べてくださったスポンサー、サポーターの方々の支えによって、選手は発足当初とは比べ物にならないくらい良いコンディションで日々の練習、試合に臨むことができるようになってきています。

といっても現状は、まだまだ選手にとってはしんどいことに変わりはないです。

肉体的にも精神的にも。

 

ただ、いま僕らが抱えている課題はいきなりVプレミアリーグのチームに入団した選手では絶対に経験できないことで。

もちろんいきなりそういうチームに入る実力があるというのは、本当に素晴らしいことだけど。

いま中心となっている選手、成長を期待されている若い選手、みんなゼルバじゃなきゃできない経験ができている。

自ら望んで苦しい環境を望む奴なんているか?と思うかもしれないけど。

それを望んで挑戦するから、挑戦できる奴だから、周囲が驚くようなことを成し遂げることができるんじゃないかな。

 

 

うちは在籍しているだけで本当にいろんな面で大変なチームです。

だからゼルバにいる以上、「上手い選手」「良い選手」で終わることはないでしょう。

試合て良いプレーしてりゃいいってチームじゃないから。

みんな「強い選手」「魅力的な選手」として名前を残してくれると思っています。

僕もいわゆるトレーナーとしての役割以外を求められることのほうが、まだまだ多いのが現状。

気を使ってくれてるのか、選手の中にはたまに

「銀ちゃんよくまだここにいるよね」

なんてことを言われるんだけど。

いろいろ大変だからこそ、まだいるんだよ。

俺だって「トレーナー」として大成したいんだから。


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