洞察力

東京都小金井市在のトレーナー瀧本銀次朗が運営するパーソナルメディアです。

アスリート 考えていること

ウエイトトレーニングのフォームと競技動作は違うけど、ウエイトトレーニングをやる理由

こちらの記事の続きです。

ウエイトトレーニングの基本的に知られているフォームは、競技動作のそれとは違います。

たとえば、スクワットはガイドライン的にいうと「太もものライン(前面・後面なのかは指導者による)が床と平行になるまでしゃがむ」というものがあります。

この深さまでしゃがんでから立ち上がるような動作は競技にあるでしょうか?

どんな練習ももちろんウエイトトレーニングも、勝つためにやっています。

勝つために、「その競技で求められる筋力(自分で出せる力)を向上させる」ことがウエイトトレーニングを手段として選んでいる最大の理由です。

なので、

その競技でよくやる動きに負荷を加えることでその競技で求められる筋力が強化されていく!!

というのが自然な考え方かもしれません。

ただ、この考え方には重大なリスクがあります。

それは…

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競技動作にそのまま大きな負荷を加えると、ケガをする

重大なリスクは、ケガです。

競技動作の中には、身体にとっては悪影響となる動作もあります。

どういうことかというと、競技動作が筋肉や靭帯、関節軟骨などに無理な負担をかけている場合があるということです。

関節の動き方に無理があったり、特定の関節にばかり強いストレスがかかったり、何より僕がいちばんリスクとして感じるのは関節の動く速さです。

日常ではありえないスピードで全身の関節が動き、しかもそれが何百回、何千回と繰り返されるんだから。

身体にいいはずないでしょう。

ただでさえ身体への負担が高い競技動作。

それにバーベルやダンベルでさらに負荷を加えるって、悪い予感しかしなくないですか?

競技動作に負荷を加えるとしたら、それは「意識づけ」

といっても、競技動作に身体動作に負荷を加えることは僕もあります。

でも、それを日常的なトレーニングとして取り入れたことはありません。

理由はさっき書いた通りです。ケガなんて絶対させたくないですから。

これをどういうときにやるかというと、アスリートが何らかの技術的な悩みがある場合です。

技術的な課題は技術練習によって解決することが王道ですが、イメージ通りに身体がなかなか動かないときもあります。

そんなとき、ある動作に負荷を加えて、その動作自体を活性化させることで動作をイメージしやすくなることがあるんです。

ある動作っていうのはどんな技術なのかによっても違うし、どこまで競技動作と似せるか、そもそもそれって技術指導になって職域超えてるんじゃないか?という線引きの難しさもありますが、今自分に必要なトレーニングは主にどんなものなのかが見えてくるという点でしっくりきている方法なので活用しています。

技術練習か?体力強化か?なんて考える前に

そのアスリートの求めているパフォーマンスにたどり着くには、

はたして技術練習の繰り返しが最も効果的なのか?

それとも体力強化が向上の要因になるのか?

というのは、選手それぞれだと思います。

じゃあ自分はどっちなのか?

と、悩むかもしれません。

ただ…

「勝つため」という大前提を考えると、

理想は、

  • 誰よりも技術が高く
  • 誰よりもフィジカルが強い

これじゃないでしょうか?IQとかメンタルの強さもそうだけど。

どんな要素を向上させていくことが、今は一番の最善策なのかというのを日々コーチやアスリートとのコミュニケーションのなかで常に模索していく必要があると思う一方で、

本当に勝ちたければ「全部いっぱいいっぱいまで向上させる」という気構えでいる必要があるとも思います。

これさえやれば!!なんていう考え方で練習やトレーニングに取り組むのはあまり良い結果がでません。

「やれることはすべてやる」という気持ちでいたほうが、絶対に強くなります。

なんで競技動作でなくウエイトトレーニングのフォームでウエイトトレーニングをやるのか?

と、ここまできて表題の件にやっと触れます。

競技動作をそのままコピーしない理由はもう書きましたが、ウエイトトレーニングのフォームでやることを原則としているのは、ウエイトトレーニングという手段を使うことで最も手に入る効果を最大限得るためです。

それは、こちらでも書いた通り、出せる力を大きくできる(最大筋力が上がる)ことです。

この要素を犠牲にしてまでフォームをいじるのはもったいない。だからあえてウエイトトレーニングのフォームでやってもらっています。

それが一番安全で、かつ大きな力をだせるから。

限りなく競技練習に支障を出さないようにしたい

勝つには競技そのものの練習の繰り返しが一番大切です。

身体を追い込むことは大切だけど、それでも練習はできるだけフレッシュな状態で取り組めるにこしたことはないし、競技練習の時間自体も多く確保できたほうがいいです。

そのためにはウエイトトレーニングによる過剰な疲労を残さないこと、時間を割きすぎないことが重要です。

「競技パフォーマンス」の向上を考えると急激な身体の変化はかえってマイナス

急激に身体の状態が変わると競技パフォーマンスには悪影響を及ぼす可能性があります。

いきなり身体がやわらかくなったり、軽く力を入れただけで今までの2倍の力が加わったりしてしまうのは、テクニックの要素も必要な競技にはマイナスに働く恐れもあります。

こういうことが起きているとしたら、筋力アップしたのに下手になった!なんてのはじゅうぶんありえる話です。

なので基本的に、筋力をはじめとしたフィジカル要素はゆるやかに時間をかけて向上させていくほうがいいと考えます。

実際に、そんなに簡単には体力要素は向上しません。

技術練習と同じく、日々の積み重ねによって身体が適応していき、体力は向上していきます。

なので、意図的にゆるやかに向上させようとする必要は基本的にありません(体重などの日々のモニタリングはやったほうがいいです)。

練習もしっかりやって、フィジカル強化もしっかりやって、でも怪我が出ないようにしっかりケアして休んで…ということをちゃんとやらないと、全然向上はしてくれません。

となると、方法としては、

「1回ごとは短時間でいいから、こまめにコツコツやり続ける」

という方法になります。

インシーズン、オフシーズンでどうしても避ける時間の割合は変わるけど、継続の必要性は技術面もフィジカル面も一緒です。

 


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