跳躍力

ジャンプ力を高めるためのトレーニングの探求

トレーニング

競技動作に近いトレーニングが、最も効率的なトレーニングというのはウソ

トレーニングコーチの瀧本銀次朗@PerformarsAct)です。

競技の練習だけしていても、試合には勝てません。

かといって、フィジカル強化したからって、勝てるようになれるわけではありません。

ただ、勝つためにはフィジカルの強さも必要です。

フィジカルが事足りていれば、フィジカルトレーニングをやる必要もありませんが、トップクラスのチーム、選手でフィジカルトレーニングをしないというのを聞いたことがありません。

やらなくなったら低下していくのがフィジカル。常にヤンなきゃいかんのです。

そしてもうひとつ…フィジカル強化はシンプルに「体力」を鍛えるのがいちばんです。

そこから、競技に必要な「体力要素」を考えて、プログラムを変えていく。

特にウエイトトレーニングは「競技動作に近いトレーニング」のウケがいいんですが、向上している気になるだけで、あまり効果が出ていないことの方が多いです。

競技動作に近いトレーニングというのは一見、その競技動作を鍛えるのにいちばん適しているように感じるかもしれませんが、それって技術練習ですよね。フィジカル強化ではありません。

向上したいのがその競技動作自体の能力なのか?それとも、それだけではない競技全体を広く考えた「体力」なのか?

前者であれば、技術練習をしっかりやりこんだ方がいいです。

後者であれば、フィジカルトレーニングをやった方がいいです。

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競技動作に負荷をかけると怪我をする

特に繊細で複雑な動作ほど、この傾向はあります。

バスケだと、シュートがいい例かも。

ちょっと極端だけど、シュートの飛距離を伸ばしたくて2〜4kgのメディシンボールでシュート動作の真似をするトレーニングをしたら、1セットで手首を痛めます…

シュートは複雑な全身運動です。シュート動作をトレーニングによって負荷を加えた状態で行ってしまうと、リズムが崩れてシュートタッチが狂ってしまうこともあります。

基礎的なフィジカルトレーニングでさえ、シュートタッチに影響を及ぼすことが知られているので、私は必ず毎日シューティングすることをおすすめしていますし、もちろんシュート動作そのものに負荷を加えるやり方をオススメはしていません。

やるなら、ウエイトトレーニングやメディシンボールを使用したトレーニングなどで全身の発揮できるパワーを向上させつつ、シュート練習を繰り返してもらいます。

なんらかの競技動作を向上させたいときは、技術練習+体力強化がいちばんです。

そのどちらも!をほしがられることも多いのですが、それをやる時間があるのなら技術練習とフィジカル強化それぞれに時間を割いたほうがいいです。

ひとつのことで多くの要素を網羅させることはなかなかできません。

いろいろなことをやった組み合わせの結果で、パフォーマンスは上がっていきます。

『競技力』という大枠のなかで、どの要素を鍛えるかを判断する

大切なのは、「何をやるか?」ってことよりも前に「どんな要素を向上させたいのか?」を考えることです。

これが私自身もたびたび逆になってしまうことがあるのでいつも反省しています。。

たとえば、上に書いたようなシュートの飛距離でいえば、

  • シュートフォームの問題なのか?
  • 筋力の問題なのか?
  • 筋力はあるけど、瞬発的なパワーがないのか?
  • 下半身のパワーを上半身に伝える感覚がわかっていないのか?

いろいろな原因が考えられます。

このなかのどの要素を鍛えれば、問題が解決できるのかを判断することがまず重要で、

「飛距離が伸びないからシュートを打ち込む」「飛距離が伸びないから筋トレする」というその選手自身の今の状態を見ていないのに、「ここが悪いから」と決めつけてトレーニングしてしまうのは非効率的です。

競技動作に近いトレーニングを求められるのも、この効率性を求められているということだと思いますが、最も効率的なトレーニングは、競技動作に近いトレーニングではなく、その選手が向上すべき要素を判断し、その要素を向上させるために最も適したトレーニングを行うことです。

じゃあそれって何?っていうのは、その選手をよく観察しなきゃわかりません。

競技の技術的な問題は私なんかよりもコーチや監督さんのほうが絶対的に詳しいですし、体力的なことであれば私のほうが見抜きやすいかもしれません。

決めつけではなく、いろいろな立場の専門知識をもった人たちがその選手のプレーを見てどう感じるか?を判断した上でトレーニングも決められていくことが理想です。

競技動作に近いトレーニングは怪我のリスクもあるし、パフォーマンスの阻害要因となることもあります。

もしそのどちらにもあてはまらないとしても、そのトレーニングがいつも正解とは限りません。


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