生理の5〜7日前になると、朝は普通なのに夕方には靴がきつく、指輪が回りにくくなる。この黄体期のむくみは、水を控えても塩を抜いても引きにくい種類のもので、原因の多くは水分そのものより、下半身に落ちた血液とリンパを心臓へ戻す「筋ポンプ」が姿勢の崩れで働かなくなっていることにあります。だから決め手になるのは、減塩やカリウムよりも、黄体期の約10日間だけふくらはぎと横隔膜をしっかり動かせる姿勢を取り戻すことです。
PMSのむくみとは何か。黄体期に体液がたまるしくみ
PMSのむくみとは、排卵後から次の月経が始まるまでの黄体期に、ホルモンの変動によって体が水分とナトリウムをためやすくなり、そこへ血液・リンパの戻りの滞りが重なって起こる一時的な体液貯留である。
排卵を境に、黄体から分泌されるプロゲステロンが増えます。プロゲステロンには体に水分とナトリウムを保持させる働きがあり、これが黄体期の約14日間続きます。だからこそ、この時期に一時的に体重が1〜2kg増える人や、まぶた・指・足首がむくむ人が出てきます。多くの場合、月経が始まると数日でスッと引くのが、この黄体期特有のむくみの特徴です。
逆にいえば、月経周期と無関係に一日中むくむ、朝から顔がパンパン、尿量が急に減った、体重が短期間で大きく増えた、といった場合は黄体期のむくみとは別の原因を考える必要があります。ここは後半で切り分けます。
水を控えても塩を抜いても引かない、本当の理由
検索で多くの人がつまずくのが「減塩しているのにむくむ」という点です。塩分コントロールは前提として有効ですが、それだけで引かないむくみには、たいてい血液とリンパの「戻り」の問題が隠れています。
脚に落ちた血液を上へ戻す主役は、心臓ではなくふくらはぎの筋肉です。歩いたり足首を動かしたりするたびに、ふくらはぎがポンプのように静脈を押し上げます。ところがデスクワークで座りっぱなし、骨盤が後ろに倒れて背中が丸まった姿勢では、このポンプがほとんど使われません。さらに横隔膜が硬く上がったままだと、呼吸のたびに胸の中に生まれる「吸い上げる圧」が弱まり、下半身からの戻りが一段と滞ります。
黄体期はもともと水分をためやすい体になっているところへ、この「戻らない姿勢」が重なる。だから水を控えるより、戻すしくみを動かすほうが効く場面が多いのです。
黄体期の10日間だけやってほしい、むくみ対策の手順
やることはシンプルで、脚のポンプと横隔膜を一日の中で細かく動かすことです。
1. ふくらはぎのカーフレイズ(朝晩20回)
壁や机に手を添え、かかとをゆっくり上げて下ろします。上げるとき2秒、下ろすとき2秒が目安。静脈を上へ押し上げる直接的なポンプ運動です。
2. 足首の底背屈(座ったまま1時間に1回・30秒)
つま先を上げる・下げるを交互に。デスクの下でできます。長時間動かさないことが最大の敵なので、頻度が効きます。
3. 横隔膜呼吸(1日3セット)
4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて口から吐く。これを5呼吸。吐くときに肋骨が下に閉じる感覚をつかむと、胸の吸い上げポンプが働きやすくなります。
4. 骨盤を立てて座る
坐骨で座面を捉え、背もたれに預けきらない。土台が立つとふくらはぎも自然に使えます。
この対策が向くのは、月経前だけむくみ、月経が来ると引く人です。逆に、朝から強くむくむ・尿量が減っている・急な体重増や動悸を伴うといった場合は、腎臓・甲状腺・心臓などの評価が先です。セルフケアで粘らず、医療機関を優先してください。
現場で繰り返し見てきた、むくみと姿勢の関係
NSCA-CPT/CSCS保有トレーナー・瀧本銀次朗。指導歴15年、通算15,000セッション超、俳優・ダンサー・歌手などプロ表現者を300名以上指導してきました。その中で、黄体期のむくみは「姿勢の問題」として現れることを何度も見ています。
ある30代の女性モデルは、黄体期になると足首の周径が朝と夕方で約1.5cm変わり、撮影のたびに脚のラインを気にしていました。食事はすでにかなり整っていたので、触らずに残していたのが姿勢です。骨盤の後傾と巻き肩、上がりっぱなしの肋骨を整え、横隔膜呼吸を毎日の習慣にしてもらったところ、約2か月で夕方の張りがはっきり減り、朝夕の周径差は0.5cm程度に落ち着きました。減塩の強化はしていません。
逆によく見る失敗が、減塩と「水抜き」だけで黄体期を乗り切ろうとするパターンです。一時的に見た目は締まっても、月経後に反動でむくんだり、水分不足で便秘や頭痛を招いたりして、翌月また同じ悩みに戻ってしまう。プロ表現者を含め、むくみを訴える女性の多くに共通していたのは、肋骨が開いて横隔膜が上がったまま固まっている姿勢でした。ここが動くかどうかで、同じ黄体期でも夕方の脚がまるで違います。
むくみを繰り返さない土台をつくる「骨格デザイン」
その場の対処ではなく、黄体期でも戻りやすい体そのものを作りたい人に向けているのが、私の独自メソッド「骨格デザイン」です。骨格デザインは、極端な糖質制限や体をゴツくする重いウエイトを使わず、骨盤・肋骨・肩甲骨の位置を設計し直して、美しい姿勢とボディラインを根本から作る方法です。むくみに関しては、横隔膜と骨盤底が上下で連動して働く配置に戻すことで、脚に落ちた血液とリンパが自然に戻る体へ近づけていきます。姿勢が整う過程で肩こりなどの不調もほぐれ、一生リバウンドしない機能的な美しさへつないでいきます。
よくある質問
Q. そもそも黄体期とはいつのこと?
黄体期とは、排卵の後から次の月経が始まるまでの約14日間で、プロゲステロンが優位になる時期である。むくみやすさに加えて、眠気・便秘・食欲の変化が出やすいのもこの時期の特徴です。自分の周期のどこにいるかを把握すると、対策を始めるタイミングがつかめます。
Q. カリウムを多くとればむくみは消えますか?
カリウムはナトリウムの排出を助けるため、バナナやアボカド、ほうれん草などは補助になります。ただし戻りの悪い姿勢を放置したままでは、食材だけで夕方の脚の張りを消しきるのは難しいのが実際です。食事は下支え、動きと姿勢が主役、という順番で考えてください。
Q. リンパマッサージやリンパ流しは効果がありますか?
手で流すと直後は軽くなりますが、効果はその場かぎりになりやすいです。自分のふくらはぎと呼吸で動かせるようにしておくほうが、一日を通じて戻り続ける体になります。マッサージは「ごほうび」、筋ポンプの習慣化が「土台」と位置づけるのがおすすめです。
西新宿で、繰り返すむくみを姿勢から見直す
黄体期のたびに脚の重さと戦うのを、そろそろ終わりにしたい。そう思ったら、一度あなたの姿勢とむくみの出方を見せてください。REAL WORKOUT新宿店は、人目を気にせず動ける完全個室のプライベート空間です。ウェア上下・シューズ・タオルを完備しているので、仕事帰りでも手ぶらで通えます。
- アクセス:西新宿駅 徒歩6分/中野坂上駅 徒歩7分
- 初回無料体験:毎月5名様限定
- ご予約:女性専用パーソナルの申込フォームはこちら
- 公式LINE:友だち追加からメッセージでご予約いただけます
- お電話:080-6587-8251
詳しい料金やメニューは西新宿の女性専用パーソナルジム 専用ページでご確認いただけます。
