声が通らない原因は、滑舌や声量の不足とは限りません。声を出す直前の頭と肩の位置が、息の出口を狭くしているケースが少なくありません。だから発声練習を増やす前に、耳が肩の真上に乗っているかを確かめる。これがこの記事の結論です。
声が通らない状態とは
声が通らない状態とは、声量が足りていても言葉の輪郭がぼやけ、相手の耳に届くまでに力を失ってしまう状態である。オーディションや舞台、会議のプレゼンなど、離れた相手に届けたい場面ほど表に出ます。声そのものは喉で作られますが、その土台になる息の通り道は、首・肋骨・骨盤の位置で形が変わります。
自分の声が通らない理由を確かめる3つのチェック
- 壁に背中をつけて立ち、後頭部が自然に壁へ触れるかを見る。顎を上げないと触れない場合は、頭が体より前に出ています。
- 同じ一文を、壁なしで立って読んだ声と、壁に背をつけて読んだ声でスマホに録音し、聞き比べる。語尾の聞き取りやすさに差が出るかを確認します。
- 声を出す直前の肩を鏡で見る。息を吸うときに肩が上がる場合は、首の前側で呼吸を助けています。
どれか1つでも当てはまれば、発声の前に整える余地があります。
声が通らなくなる3つのパターン
パターン1:頭が前に出て、あごが突き出る型
スマホやパソコンに向かう時間が長いと、頭が肩より前に出ます。この位置で声を出すと、あごと首の前側が力んで、息の出口が狭くなりやすくなります。
パターン2:肩が上がって首が固まる型
息を吸うたびに肩が持ち上がる人は、首まわりの筋肉が呼吸の仕事を肩代わりしています。肩と首の張りが体型崩れとつながる流れは、肩こり・腰痛と体型崩れは同じ原因だったで整理しています。
パターン3:肋骨が下がって、息が続かない型
「お腹から声を出す」を意識しすぎて腹部を固めると、肋骨が下へ引き下げられ、息の入る余地が小さくなります。声は大きくなっても、後半で急に弱くなる人はこの型が多い印象です。
発声の前に行う手順(週3回・1回5分を目安)
声を出す練習の前に、頭と肩の位置を整えます。3つのパターンのどれにも使えます。
- 壁に背中とお尻をつけて立ち、足は壁から握りこぶし1つ分ほど離す。
- あごを軽く引き、頭を真後ろへスライドさせるつもりで、後頭部を壁に近づける。うなずくのではなく、水平に引く動きです。10回くり返します。
- 両肩を耳から遠ざけるように下ろし、肩甲骨を背中の下方へ置く。肩を後ろへ引きすぎて胸を張らないこと。
- 鼻から4秒かけて吸い、下の肋骨が横へ広がるのを確かめてから、「あー」と5秒ほど声にして吐く。これを3回行う。
- 手順の前後で同じ一文を録音し、語尾の響きを聞き比べる。
首や肩に痛みやしびれがある方、発声時に喉の違和感が続く方は、無理に行わず医療機関に相談してください。
この手順が向く人・向かない人
向いているのは、長時間のデスクワークやスマホ操作が多く、録音を聞くと語尾が弱く感じる人です。頭の位置を直すだけで、声を出す感覚が軽くなったと話す方もいます。反対に、声がかれる、喉に痛みがあるといった状態が続く場合は、位置の問題ではない可能性があるため、練習より先に医療機関での確認を優先してください。また、この手順は発声の技術そのものを教えるものではありません。ボイストレーニングを受けている方は、その指導と並行して、体の土台づくりとして取り入れる位置づけです。
現場で見てきた、声が通らない人の共通点
NSCA-CPT/CSCS保有トレーナー・瀧本銀次朗。指導歴15年、通算15,000セッション超、俳優・ダンサー・歌手などプロ表現者を300名以上指導。その現場で、声や呼吸の相談を受けるたびに確認していることが2つあります。
観察1:「声を出そう」とした瞬間に、あごが前へ出る人が多い
普段は姿勢がきれいな表現者でも、声を張ろうとする瞬間にあごが前へ出て、首の前側に力が入る場面を繰り返し見てきました。そこで私が最初に確認するのは、声量ではなく、耳と肩の位置関係です。耳が肩の真上にあるだけで、同じ力でも声の抜け方が変わったという声をよくいただきます。
観察2:「腹から声を」を意識するほど、肋骨が下がる人がいる
一般的な指導では腹に力を入れて声を支えると教わります。ただ現場では、腹部を固めすぎて肋骨が下へ引かれ、吸える空気量が減っている人を見かけます。必要なのは腹を固めることより、肋骨が横へ動ける余地を残したまま、骨盤の上に積んでおくことです。呼吸の動きを分解する際は、肩や首ではなく肋骨の側面に意識を置いてもらいます。
骨格デザインで、声の土台になる位置を整える
骨格デザインとは、極端な糖質制限や重いウエイトに頼らず、骨盤・肋骨・肩甲骨の位置とその使い方を整えることで、姿勢とボディラインを内側から設計し直すREAL WORKOUT新宿店のトレーニングメソッドである。頭の位置は肩甲骨と肋骨の位置に、肋骨の位置は骨盤の傾きに左右されるため、声の出しやすさもこの積み重ねの結果として見ています。自分では位置の見分けがつかない場合は、女性向けの骨格デザインの詳細ページで進め方をご確認ください。パーソナルジム選びで迷う方は、西新宿でパーソナルジムを選ぶ女性が失敗しない5つの基準も参考になります。
よくある質問
Q1. 声が通るとは、どういう状態ですか?
声が通るとは、音量の大きさに関わらず、言葉の輪郭が保たれたまま離れた相手の耳まで届く状態である。小さな声でも通る人がいるのは、息の通り道が安定していて、語尾まで力が抜けないためです。
Q2. 滑舌の練習は意味がありませんか?
意味がないわけではありません。ただ、頭が前に出たままだと口まわりの練習の成果が出にくいことがあります。位置を整えたうえで行うと、同じ練習でも感覚が変わる方がいます。
Q3. 本番直前に確認できることはありますか?
壁がなくても、耳が肩の真上にあるかを鏡や窓ガラスで確認し、肩を一度ストンと落として、鼻から吸って口から細く吐く呼吸を3回行ってください。力んだままで声を出し始めない、という目的で使えます。
声の土台になる位置を、実際に見てもらう60分
頭・肩甲骨・肋骨・骨盤の位置は、鏡の前だけでは判断しづらい部分です。初回無料体験(60分)は毎月5名様限定、完全個室・完全予約制で、ウェア上下・シューズ・タオルも用意しているので手ぶらで来られます。西新宿駅から徒歩6分、中野坂上駅から徒歩7分です。
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